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アサーショングループのご紹介~自分も相手も大切にするコミュニケーションの方法を学ぶ~

アサーショングループのご紹介~自分も相手も大切にするコミュニケーションの方法を学ぶ~

目次
こんなことはありませんか?
アサーションって何?
アサーションで身につくこと
アサーションのグループについて
まとめ

こんなことありませんか?

  • 「もう少しはっきり、手伝ってほしいと言えたら」
  • 「気乗りしない誘いを、相手に配慮しながら上手く断れたら」
  • 「相手が受け入れやすいように、上手に注意できたら」

仕事や家族に関する不安や悩み、ストレスの原因として、もっとも大きな割合を占めるのは「人間関係の問題」です。人間関係がストレスになる原因の一つは、コミュニケーションが上手くいかない事にあります。また強いストレスとまではいかなくてもコミュニケーションがもう少し上手く出来ればと思うこともあると思います。

あらたまこころのクリニックでは、コミュニケーション、対人関係にストレスを感じている方を対象に、グループでのトレーニングを行っています。

アサーションって何?

「アサーション」は、「自己主張」と訳されます。

が、一方的に自分の言いたいことを言うのではありません。自分も相手も大切にしながら、伝えたいことを伝わるように話す自他尊重のコミュニケーションスキルです。また、「アサーション」を身につける事により、自身のストレスを減らし、対処の仕方に自信が持てるようになります。

コミュニケーションがとれるかどうかは性格ではなくスキルの問題です。引っ込み思案の人は、自分の性格ではアサーティブなんて「とても無理」と思うかもしれません。また、明るく社交的な人は「アサーティブなんて必要ない」と考えるかもしれません。しかし、性格とアサーティブに話せることとは必ずしも一致しません。内向的であっても、社交的であっても、相手を尊重しながら言いづらいことを適切に伝えるのは難しいものです。アサーティブなコミュニケーションをするために性格を変える必要はありません。必要なのは、伝え方のスキルを学ぶこと、考え方を柔軟にすることです。

アサーションで身につくこと

アサーションで身につくこと

① 人間関係のストレスが減りストレス対処の力がつく
「どう伝えよう」「なかなか分かってもらえない」「思いが伝わらない」などのコミュニケーション上の問題が減り、ストレスを抱え込むことなく自己表現できるようになる。

② 早めの相談、早めの問題解決が出来る
伝え方が分からず「一人で抱え込んだ結果燃え尽きる」「溜め込んだ末に爆発する」といったことなく早めに相談、対処が出来るようになる。

③対処の仕方に自信が持てる
「伝え方」を学んだあと、ロールプレイを通して客観的なフィードバックをもらう事により、やれる自信がつき、実際の場面で使えるようになる。実際の場面で成功体験を増やして、自信が持てるようになる。

アサーションのグループについて

アサーショングループでは、参加された方の対人関係の中で、困っている場面やいつも繰り返してしまうパターンを取り上げます。アサーションの方法を取り入れながらより上手く伝える練習を重ね、対人関係の問題を解決していく事を目的としています。

内容としては、「自身のコミュニケーションの振り返り」「頼む/断るといった日常のコミュニケーションのコツ」「批判された時の対処」「怒りとの付き合い方」など、幅広いテーマで取り組んでいます。

そして、最大の特徴は、実際にロールプレイで練習し、他の人のフィードバックをもらいながら、体験的にアサーションを身に着けていくことです。

非常に勇気のいる治療ではありますが、「個人のプライバシーに関わることはグループ以外の場所で話さない」というルールのもとで、安全なグループ作りに配慮しております。安心して取り組んでいただければ幸いです。

まとめ

ストレスの原因として、もっとも大きな割合を占めるのは「人間関係の問題」です。
当院のアサーショングループでは、自分も相手も大切にしながら、伝えたいことを伝わるように話す自他尊重のコミュニケーションスキルを学び、対人関係に対処していけることを目指します。

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<アサーションについての記事はこちら>

アサーション~自分も相手も大切にするコミュニケーション法~

自分も相手も、大切にするためには?~アサーションの実際~

アサーショングループ療法のご案内

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関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。