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公開日: |更新日: マインドフルネス

土曜セミナー「 グルグル考え込む癖から抜け出そう」

土曜セミナー5月28日は「グルグル考え込む癖から抜け出そう」を開催しました。

 

2つの考え込みについて

「考え込む」という事はどういう事なのでしょうか。
20160528_考え込み

・問題解決へ向かう「善玉」の考え込み
(例:仕事でミスをしてしまった。
ミスを防ぐにはどうすればいいのか考えよう)

・うつや反すうへつながる「悪玉」の考え込み
(例:仕事でミスをしてしまった…
なんでいつもこうなのかなぁ…
私はダメな人間だなぁ…)

考え込むということは上のように2種類に分けられます。
考え込みについての講演の記事

 

反すうってなんだろう

「夜、いろいろ考えていると眠れない」「いろいろ考えちゃって家事が手につかない」など、ネガティブな事をくり返し考え込んでしまうことを
反すう」といいます。
うつや不安になるとこの「反すう」がよくおこるため

  • 過剰に心配してしまう20160528_考え込み1
  • 過剰に分析し考えてしまう
  • 心の中で何度も考え直していまう
  • 長時間同じ問題に気をもんでしまう

という状態になり「考え込み」によってうつや不安をさらに強くしてしまうことがあります。

 

考え込む癖から抜け出すには

今回のセミナーでは、グルグル考え込むクセからぬけだすため、右記の5つのポイントを紹介し「考えごと」の理解と対処についてお話ししました。

20160528_考え込み2

考えること自体は悪いことではありません

私たちの日常生活には、困難なことや心配なことがたくさんあります。
それについて“考える”こと自体が悪いことではありません。

ときにはいろいろ考え込むこともあってよいのです。

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適度に考えながら、日常の生活を充実したものにつなげていきましょう。

*当院のセミナーおよびプログラム参加には、医師の診察と判断が必要です。あらかじめご了承ください。

 

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。