愛知学術講演会で院長が座長をつとめました(H26)
愛知学術講演会で院長が座長をつとめました
平成26年7月29日(火) 愛知学術講演会
「アクセプタンス&コミットメントセラピー(第三世代認知行動療法)」
座長
名古屋市立大学大学院医学研究科 精神・認知・行動医学分野
助教 小川成先生
演者
名古屋市立大学大学院医学研究科 精神・認知・行動医学分野
伊井俊貴先生
「うつの慢性化を防止する“考え込み”焦点化認知行動療法 ―日常臨床で活用できる行動活性化の方法として―」
座長
医療法人和心会 あらたまこころのクリニック
院長 加藤正
演者
東京大学大学院教育学研究科 臨床心理学コース
主任教授 下山晴彦先生
伊井先生の講演では、新しい認知行動療法であるアクセプタンス&コミットメントセラピーについて、伊井先生自身の取り組みを中心に解説をしていただきました。
下山先生の講演では、「考え込み」という言葉をキーワードにお話をいただきました。下山先生は、「考え込み」を「自己に対する否定的評価の反復」と定義し、うつ病の維持に繋がる要因の1つであるとお話いただきました。
これは、考え込むことそのものが悪いのではなく、「なぜ(why)そうなってしまったのか」と抽象的な原因探しになってしまうことで、苦悩の悪循環に入ってしまうことが問題であるとのことでした。
これを、考え込みをやめるのではなく、「どのように(how)してこうなったのか」と具体的に考えることで、悪循環にならず、建設的に考えることができるとのことでした。このための手段を、具体的に解説していただきました。
これまでの臨床に加えていく新しい視点として、大変刺激的な内容でした。今後の臨床に活かしていきたいと存じます。
関連する情報
監修
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【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。
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