土曜セミナー「 不安について学ぼう」
土曜セミナー5月14日は「 不安について学ぼう」を開催しました。
■“不安”ってなんだろう
不安は危険と思った未来の出来事に対して、身を守るために起こるものです。
しかし、過剰な不安・恐怖があると本来できるはずのことができなくなったり、不安なことをあれこれ考えた結果、自分を責め自信を失っていきます。
■身を守るための“逃げるか戦うか反応”とは
危険な状況になると、不安が発生し「逃げるか戦うか反応」が起こります。
こうした反応は誰にでも起こるものです。
胸がドキドキしたり汗がだらだら出たりする反応には、実は理由があり
心拍数があがる→筋肉に血液が巡って走りやすくなる
発汗する →体温が冷え、冷静な判断ができるようになる
等、危険な状況を乗り切るための自然な反応なのです。
これら不安から起こる身体反応は、本来危機を回避するための機能ですが、不安障害になると、本来危険ではない状況でも危険だと判断してしまい「逃げるか戦うか反応」が起ってしまいます。
本来でなくてよい状況でこのような身体反応が出ると、生活していく上で困ってしまうことがあるかもしれません。
*不安障害の不安は、現実では起きていなくても頭の中で起きてしまいます
■苦手な状況で取りやすい「安全保障行動」と「回避」 / 不安は下がります
不安は永遠に続くものではないので、しばらくすると下がります。
安全保障行動・回避を意識的に行わないことで、不安の波を小さくしていく事が出来ます。
医師と相談しながら、不安への理解と治療を進めていきましょう。
■当院での不安障害の治療
*当院のセミナーおよびプログラム参加には、医師の診察と判断が必要です。あらかじめご了承ください。
関連する情報
監修
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【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。
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