土曜セミナー「不安について学ぼう」を開催
当院では、通院中の方に病気のことや治療のことについて知っていただくため、毎週土曜日に土曜セミナーを開催しています。
1月24日は、「不安について学ぼう」をテーマに、沢山の方にお集まりいただきました。
今回は、タイトルの通り、「不安」という感情に焦点をあて、
- 不安の意味
- 不安な時の体の反応
- 不安な時にとりやすい行動のパターン
の3点を中心に、お話しました。
「不安がなくなればいいのに」と感じられる方は多いです。
しかし、不安は、危険な状況を知らせてくれるアラームの役割をします。
例えば、道路を渡っているときに車が近づいてきても、不安がなければ危険に気づかず、命を落としてしまうかもしれません。このように、不安は、日常生活の中で、私たちを危険な状況から守る役割をしているのです。ただし、この不安が強すぎると、日常生活に支障が出てくることがあります。
セミナーでは、「不安」の役割を正しく知り、不安と上手に付き合っていくためのヒントを一緒に学んでいきました。
また、当院では、土曜セミナー以外にも、社会不安障害やパニック障害のグループ療法・ストレスケアグループ・集団認知行動療法などのグループ療法で、不安とその対処についてより深く学んでいきます。興味のある方は、医師またはスタッフにご相談ください。
セミナーに参加された方の感想 ~一部抜粋、改編~
- 不安はゼロにする必要がないと知って安心しました
- 不安にも(コレステロールと同じように)悪玉、善玉があるんですね。不安について知ることで悪玉を善玉にかえることができると知って安心しました
- 不安について知って、自分がどのような行動をすればいいか考えていけるので、参加してよかった
- 悪循環にならないようにどうすればいいか知りたい
- 不安について敏感になりすぎないような行動をしようと思った
- 適度な不安は有益なものであることが分かった
土曜セミナーについて
https://www.mentalclinic.com/saturday_seminar/
グループ療法のページ
https://www.mentalclinic.com/group/
関連する情報
監修
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【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。
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