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あいち統合失調症フォーラムに参加しました

4月26日(金)に行われた、あいち統合失調症フォーラムに参加しました。

今回は、渡部和成先生(医療法人回精会北津島病院 院長)が提唱している統合失調症の治療モデルである「教育―対処―相談モデル」についてお話を聞くことができました。

渡部先生と当院の加藤院長は、同じ時期に八事病院にて働いていたことがあり、”熱いお話”を聞くことができるとのことで、楽しみに参加させて頂きました。

「教育―対処―相談モデル」は、統合失調症の患者さんが、患者心理教育をうけることによって病識を持ち(教育)、病状への対処方法を身につけることによって安心でき(対処)、家族や主治医など周りの人たちにうまく病気や生活について相談できるようになる(相談)という治療モデルです。

今回の講演では、このモデルに基づいた患者心理教育、家族心理教育等の内容について、症例もまじえながらとても分かりやすく教えていただきました。

治療の主役は患者さんであり、患者さん自身が仲間と共に主体的に治療に取り組むことが人生の希望に繋がるという事や、患者さんのみならず家族や私たち医療スタッフなど周りの人たちも、治療に対し明るく前向きなイメージを持つことが大切であるという事を改めて知ることができました。

この治療モデルは、他の疾患にも通じるものだと思います。今回の講演で学んだことを、日々患者さんと接する中で活かしていきたいと思います。

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。