第1回あらたまCBTを学ぶ会を開催しました
「 第1回あらたまCBTを学ぶ会」
- 日時:平成25年5月14日
- 場所:あらたまこころのクリニック 2階
- 内容:①「認知行動療法の4大原則(プラス2)」
(京都大学教授 古川壽亮先生)②2回以降の内容について話し合い
あらたまこころのクリニックでは、平成22年9月より、週に1度、京都大学教授の古川壽亮先生のご指導のもと、グループスーパービジョンを行ってきました。
今回、認知行動療法に関心をお持ちの先生方と共に、さらに認知行動療法の理論と実践についての学びを深めることを目的に、「あらたまCBTを学ぶ会」を発足し、5月14日(火)に、「第1回 あらたまCBTを学ぶ会」を開催しました。
会場には30名ほどが集まりました。平日の夜ですが、熱心な先生方にお集まりいただき、有意義な時間を過ごすことができました。
第1回では、古川先生に「認知行動療法の4大原則(プラス2)」という演題でお話をいただきました。精神療法のエビデンスのお話から、認知行動療法の特徴、基本的な構造、ジュディス・ベックのDVDの解説まで、盛りだくさんの内容でした。認知行動療法初心者から経験者まで、幅広く勉強になる内容でした。
特に、認知行動療法的態度の主軸ともなる“collaborative empiricism”を「協力的現実主義」と訳されていたのは、とても印象に残りました。
“collaborative empiricism”は、患者と治療者がチームとなって、日常生活の中の、“今、ここ”にある問題に協力して取り組み、“学習と発見”を繰り返していく姿勢を指します。「協同的実証主義」や「協同的経験主義」と訳されることが多いのですが、認知行動療法の“現実を見ていくことに焦点を当てる”特徴をよく表している言葉だと思います。認知行動療法の実用性と奥深さが強く感じられるお話でした。
第2回以降の内容についても、さまざまなアイディアが出ましたので、今後も、認知行動療法を学びたい先生方とともに、有意義な勉強会にしていきたいと思います。
関連する情報
監修
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【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。
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