あらたまこころのクリニック「症状別のよくある質問」ページ

症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

適応障害

ADJUSTMENT DISORDER

ADHDの症状の不注意とか多動、衝動性って他の人とどう違うのですか?

 ADHDは、発達障害の1つです。他のアスペルガー症候群、(自閉スペクトラム障害)もともと定義では、7才以前から、その症状が見られるとされてきました。

ですから、幼少期の家庭、学校、お友達との遊び、誕生日会などの様子などが絶対の必要な情報です。1歳半検診、学校との連絡帳、通信簿などを持参して頂くこともあります。診断基準も変わり、12才までに症状が見られるかどうかチェックするようになりました。また12才以降も続くかもチェックするようになりました。すると以前よりもADHDと診断される人の数が増えました。また実際には、あらたまこころのクリニックなど医療現場を受診される方には、実はADHDと自閉スペクトラム障害(アスペルガー症候群)の合併がとても多い(30%から70%)のですが、コレも診断のルールでは、以前は両方を診断することができなかったのです。ですから、以前はADHDと自閉スペクトラム障害(アスペルガー症候群)の両方の症状が混じっている場合、自閉スペクトラム障害(アスペルガー症候群)に近いかあとおもったら、診断は自閉スペクトラム障害(アスペルガー症候群)となり、ADHDは診断がつかなかったのですが、今は「自閉スペクトラム障害(アスペルガー症候群)とADHDの併存」ということで、両方診断名がつきます

 これまでADHDの症状は、年齢を重ねると治まる傾向にあるとされてきましたが、最近の研究では、約60%の人では成人期にも症状が残ると言われています。個人差はありますが。大人のADHDは子供の頃に比べて多動性が弱まり、不注意が目立つ傾向になるようです。

では、不注意とか、多動、衝動性と言われる症状の中身をチェックして見ましょう。これはアメリカのDSM-5と言う診断基準です。

流れに沿って、進めていきます。

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。