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症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

強迫性障害

OBSESSIVE-COMPULSIVE DISORDER

昔からこだわりが強く、自分の中のルールがあるのですが、これは強迫性障害ですか?

強迫性障害は、不安になるような考え(強迫観念)が浮かんできて、不安を打ち消し、スッキリ感を得るための行動(強迫行為)がみられますが、自分でも、それらが過剰で不合理だと感じながらもコントロールができない状態になっており、精神的な苦痛となっています。もし、自分のこだわりやルールは当然と感じていて、特に精神的な苦痛もないのであれば、必ずしも強迫性障害ではないかもしれません。

強迫性障害でなく、いわゆる完璧主義だったり、几帳面でこだわりが強かったりする人はおられますが、そのような考えや行動によって、仕事に支障が出たり、周りの人が困っている場合は、もしかしたら強迫性パーソナリティ、あるいは発達障害の可能性があるかもしれません。この場合、自分の考えや振る舞いは当然のものであり、むしろ他の人が適当すぎると感じられている場合もあり、時に環境に適応できずに困ったりすることもあります。こうしたことでお困りであれば、一度専門の医師にご相談いただくとよいでしょう。

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。