視線恐怖の症状について
当院を受診されている患者さんからの紹介で、平成28年2月3日(水)にNHKのハートネットTVで放送された「視線の恐怖」についての特集を見ましたので、ご紹介したいと思います。
普段あまり意識することのない「視線」。
しかし、その視線が怖くて仕方がないと、日常生活に支障をきたしてしまうのが視線恐怖という症状です。
ハートネットTVでは、その症状について詳しく説明されていました。
~視聴者の方の声~
・意識しても、自分の視線が動くのを止められない。
・前、横、斜め・・・視界に映るすべての人間が怖いです。
・外に出ても人の目ばかりが気になって落ち着かない。
・歩くのも下を向いてしまうし、人の目もまともに見られなくなりました。
視線恐怖には、さまざまな「視線の恐怖」があります。
1.他者視線恐怖:他人の視線について不安を感じる。
2.自己視線恐怖:自分の視線について不安を感じる。
3.脇見恐怖:視界に入る人や物を見てしまうことに不安を感じる。
これらは、不安障害という精神疾患の一つである「社交不安障害」に分類され、他にも自己臭恐怖、会食恐怖、電話恐怖、赤面恐怖、スピーチ恐怖、発汗恐怖などがあります。
不安や恐怖という感情は人間が生きていく上で、とても大事なものですが、あまりにそれが大きくなりすぎると病気という症状になってきます。
番組の中で紹介されたような症状でお困りの方に、少しでもサポートできればと改めて感じました。
当院では、社交不安障害の認知行動療法を行っており、今回のような内容について患者様からの情報をいただきながら、日々勉強をさせてもらっております。
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社交不安障害・社会不安障害・あがり症から考える、薬に頼り切らない治療。
【ガイダンス】あがり症・社交不安障害を正しく知って治療を計画的に進めましょう(入門記事の目次あり)
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監修
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【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。
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