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失敗を引きずる性格を直したい!失敗から立ち直るための5つのコツをご紹介!

失敗を引きずる性格を直したい!失敗から立ち直るための5つのコツをご紹介!

 

「また失敗してしまった・・・」

「なんでこんな失敗をしてしまったのだろう」

失敗をしてしまうと一日中そのことで頭がいっぱいになってしまい、「他のことが手につかない」「夜も眠れない」なんてことはありませんか?前向きに考えたくてもうまく気持ちの切り替えができず、いつまでも思い悩んでしまう人も少なくありません。

人生において失敗はつきものです。失敗は決してなかったことにはならないため、失敗とどのように向き合っていくかがとても大切です。そこで今回は、失敗を引きずる性格を直したい!と思っている方にこそぜひ知って欲しい、失敗を引きずる人の心理や特徴から、失敗から立ち直るためのコツをご紹介します。

失敗を引きずる人の心理・特徴とは

失敗を引きずる人は、物事がうまくいかないと「自分がダメなんだ」と自己否定をしてしまうなど、不安定な心理状態にあるといえます。この心理状態に陥りやすい人には、主に以下の特徴があります。

  • 完璧主義
  • 人の目が気になる
  • マイナス面にばかりに意識が向いてしまう

完璧主義

完璧主義の人は失敗を「悪いこと」と捉えているため、失敗を引きずりやすい傾向にあります。完璧主義の人は失敗を恐れるため、失敗しそうなことは避けてしまいますが、一度失敗してしまうと、なかなか受け入れることができずに自分自身を強く否定してしまいます。

完璧主義の人は、決められたことを完璧にこなせない状況がとても苦手で、「できていないこと」にとても敏感です。人から見ると何でもないことも、ミスや失敗と捉えてしまいがちなので、ストレスが溜まりやすい傾向にあります。

人の目が気になる

人の目が気になる人も、失敗を引きずりやすいです。人からの評価やどう見られているかを気にするあまり、自分の失敗が周囲にどう見られているかを気にしてしまい、引きずってしまうのです。

「周りに迷惑をかけていないだろうか」「失敗したことで悪く思われているのではないか」など、次から次へと不安がよぎり、自分を責めてしまい気疲れします。

マイナス面にばかりに意識が向いてしまう

マイナス面にばかりに意識が向いてしまう人は、身の回りの出来事を悪く捉えてしまったり、できていないことにばかり意識が向いてしまいます。そもそもがマイナス思考のため、失敗も引きずりやすいのです。

失敗した場面を何度も思い返したり、「何であの時失敗したんだろう」と変えられない過去を悔やんだり、「また同じ失敗をしたらどうしよう」とまだ起きていない未来に不安になったりします。考えれば考えるほど気分が落ち込むため、なかなか失敗から立ち直れず負の悪循環に陥りやすい傾向があります。

失敗の引きずりが及ぼす悪影響とは

失敗は誰にでも起こることで、失敗を後悔したり反省をすることは誰でも経験していることでしょう。しかし、失敗を引きずり過ぎると、日常生活においてさまざまな影響があらわれます。ここでは、失敗の引きずりが及ぼす以下の悪影響について解説します。

  • 注意が散漫になり更にミスを引き起こす
  • ひとり反省会の悪循環がうまれる
  • 心や体に不調があらわれる

注意が散漫になり更にミスを引き起こす

仕事のミスなどで失敗を引きずると、注意が散漫になり更にミスを引き起こすことがあります。気分が落ち込むなど精神的に不安定になると、集中力や注意力の低下につながります。

「次はミスをしないように気をつけよう」と本人は思っていても、感情を引きずり注意が散漫な状態であるため、同じようなミスを繰り返したり他の仕事で新たなミスを誘発してしまうことがあります。

ひとり反省会の悪循環がうまれる

失敗を引きずる人は、「あの時なんであんなことしたんだろう」と終わってしまったことをぐるぐる考えてしまい、ひとり反省会の悪循環がうまれます。ひとり反省会とは反芻(はんすう)思考とも呼ばれ、ネガティブな出来事がいつまでも頭の中をめぐり続けて、思い出しては悩んでしまう状態のことを言います。

ひとり反省会は出口のないトンネルを彷徨っているような状態で、繰り返していると気分がひどく落ち込んだり、同じような場面に不安や恐怖を感じやすくなります。反芻思考が癖になると、なかなか悪循環から抜け出せずにうつ状態にまで思い詰めてしまうことがあるため注意が必要です。

関連記事:ひとり反省会(反芻思考)とは?陥りやすい人の傾向と具体的な対策方法まで

心や体に不調があらわれる

失敗を引きずりストレスが長引くと、心や体に不調があらわれやすくなります。気分の落ち込みだけでなく、不安感や集中力の低下、不眠や食欲減退のほか、胃痛や吐き気、めまいなど、人によって症状はさまざまです。状態が悪化すると日常生活に影響を及ぼすことがあるため、気になる症状が出た場合は早めに専門医を受診することをおすすめします。

失敗から立ち直るための5つのコツ

誰でも失敗はしたくはありません。しかし、人生において失敗はつきものです。では、失敗を引きずらずに立ち直るためにはどうしたらいいのでしょうか。失敗から立ち直るための5つのコツについてご紹介します。

  • 自己否定をしない
  • 「できなかったこと」ではなく「できていること」にも目を向ける
  • 失敗の原因を分析し、対策する
  • 失敗の数だけ成長していると考える
  • 自分に合ったリラックス方法やリフレッシュ方法を持つ

自己否定をしない

自己否定をしても失敗は取り戻せません。むしろ、自己否定を続けることで、さらなるミスを引き起こしてしまうことがあります。「何をやっても自分はダメだ」などといった思い込みは、自分で自分に制限をかけてしまいます。

自信を取りもどし失敗から立ち直るためには、まずは自分を否定することをやめましょう。自己否定の考え方は癖になっていることが多いため、自分を否定していることに気がついたら、すかさず肯定できることを探しましょう。

「できなかったこと」ではなく「できていること」にも目を向ける

失敗したからといって、全てがダメだということではありません。失敗を引きずる人は「できなかったこと」に注目してしまうため、全てがうまくいかなかったと捉えてしまい、必要以上に自分を責めてしまいます。

「できていること」にも注目して、自分を褒めてあげましょう。メモに書いて自分の目で見られるようにすると、より肯定感が増します。どんな小さなことでも「できていること」を自分で認めてあげることで、少しずつ前向きな気持ちになり自信を取り戻すことができます。

失敗の原因を分析し、対策する

原因解明 イメージ画像

失敗が起きてしまったら原因を探ってみましょう。

失敗を振り返ることで、今まで気づかなかった自分の癖や行動パターンが見つかることがあります。「そもそもやり方の認識が違っていた」「確認不足だった」など、原因を明確にすることで、次への対策も立てやすくなります。特に仕事においては同じミスを繰り返さないことが大切です。ミスの原因や流れを整理し、改善点を見つけて失敗を次に活かしましょう。

失敗の数だけ成長していると考える

「失敗は成功のもと」と言われているように、失敗から次のステップが見えてくることがあるため失敗はあくまでも目標達成の過程にすぎません。そもそも挑戦しなければ失敗することもないはずです。

失敗は挑戦した証であり、失敗したからこその経験も得られるため成長の糧になります。失敗はネガティブなものと捉えがちですが、見方を変えると失敗は貴重な体験であり、恐れなくていいものだということが分かります。

自分に合ったリラックス方法やリフレッシュ方法を持つ

失敗を引きずりストレスが溜まったりモチベーションが低下すると、更にうまくいかないことが増えて悪循環がうまれてしまいます。失敗のネガティブな感情をすぐに切り替えることはできなくても、意識を別のところに少し向けることで気持ちに余裕が生まれやすくなります。

できるだけ自分が心地が良いと感じるリラックス方法や、没頭したり楽しいと思えるようなリフレッシュ方法を見つけましょう。特に何もやることが思い付かない場合は、適度な運動が「セロトニン」と呼ばれる心のバランスを整える体内物質を増加させるため、おすすめです。

そのほかにもリラックス方法として、マインドフルネスもおすすめです。自分を苦しめる「考え」や「感情」などを客観的に捉え、精神を整える方法です。詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

関連記事:「マインドフルネス呼吸法をご紹介

放っておくと自律神経の乱れを引き起こすかも!

失敗を引きずると、不安や緊張から自分でも気づかないうちにストレスが溜まっていることがあります。どこかでうまく気持ちの切り替えができれば良いですが、ストレスが溜まったまま放っておくと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れるため自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。自律神経の乱れは自律神経失調症にもつながります。

関連ページ:「自律神経失調症

また、失敗を引きずり反芻思考を繰り返したり落ち込んだ状態が続くと、うつ病を発症してしまうこともあります。落ち込んだ気分が長く続いたり心や体に少しでも異変を感じたら、早めに心療内科や精神科に相談しましょう。

まとめ

今回の記事では、失敗を引きずらずに立ち直るための5つのコツについてご紹介しました。

<失敗から立ち直るための5つのコツ>

  • 自己否定をしない
  • 「できなかったこと」ではなく「できていること」にも目を向ける
  • 失敗の原因を分析し、対策する
  • 失敗の数だけ成長していると考える
  • 自分に合ったリラックス方法やリフレッシュ方法を持つ

失敗を引きずる人は、物事がうまくいかないと「自分がだめなんだ」と自己否定をしたり、ネガティブな出来事がいつまでも頭の中をめぐり続ける反芻思考が癖になっていることがあります。

失敗はネガティブなものと捉えがちですが、見方を変えると目標達成に必要な貴重な体験であり、成長の糧にもなります。失敗とうまく付き合うコツを身につけて、「失敗しても大丈夫だ」と思えることを目指しましょう。

ただ、それが簡単に実施できれば良いですが、多くの場合は難しいです。そういったときは、一人で悩む必要はありません。お気軽に相談をしていただけますので、ぜひ一度ご連絡いただければ幸いです。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。