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不安障害・アルコール依存症

社会不安障害(社交不安障害) 他者からの否定的な評価を恐れる

人前で何かをするときに不安や緊張してしまうことは誰でも経験したことはあると思います。しかし、社会不安障害の方は、他の方が不安や緊張するよりも、過剰な不安を抱えていることが多く見られます。
社会不安障害(社交不安障害)の方は、人からどのように見られているのかすごく気にしてしまう病気です。人前で失敗をすると、「絶対に自分のことを変に思うだろう」と思ってしまい、過剰な不安を感じてしまいます。もちろん、相手はそれほど気にしていないことが多くても、不安になると、顔が赤くなったり、汗が出たり、ふるえなどの症状が現れます。これらの症状が現れると、この症状も相手から変に見られるという思い、さらに不安が増してしまいます。その結果、他の人よりも過剰な不安を抱えてしまい、人との関係を避けるようになってしまいます。

社会不安障害のAさんの場合

社会不安障害

Aさんは企業に勤めているサラリーマンです。ある日、Aさんは上司から「次回の会議で中間報告をしてほしい」と言われました。Aさんはまじめで仕事熱心であったが、人前で話をすることはとても苦手でした。その日からAさんは「聞いている人がわかりやすいように発表しないといけない」と思い、原稿を夜遅くまで作り始めました。

当日、Aさんは発表する前から「今まで頑張ってきた成果を出さないといけない」と思い緊張していました。Aさんは7名の社員(上司を含む)の前で中間報告をし始めました。発表途中にAさんは文章を読み間違えてしまい、「うまく発表することができない」と考え始めました。やがて、Aさんは心臓がドキドキしてきたり、手足が震えてきたり、頭が真っ白になってきました。そして、自分の手足が震えていないか気になり、発表に集中できなくなりました。「こんなに緊張しているのだから、みんなは変だと思っているに違いない」と考え始めるとさらに不安が増してきました。不安がいっこうに下がらないので、緊張していることを相手に気づかれないようにと思うようになりました。

少しで不安感を下げるために、手足が震えを気づかれないように体をあえて動かしてみたり、自分を落ち着かせるために髪を何度も触ったり、早くこの場を終わらせるために早口で文章を読みました。しかし、自分が行っている行動も不自然だと自分でも思い不安はさらに強くなり発表することに集中することができなくなりました。やっと発表を無事に終えるとAさんは失敗したことを何度も考え、もう絶対に発表をしたくないと強く思うようになりました。それから人前で発表をすることを避けたい気持ちが強くなっていった。



社会不安障害の治療法

社会不安障害の治療には、薬物療法と認知行動療法を併用しています。薬物療法によって、多くの人は不安を過剰に感じにくくなります。しかし、他者から自分はどのように見られているのかという考え方はなかなか変わりません。当院では、このような考え方のパターンを変えていくために、認知行動療法という方法を用いています。

認知行動療法

社会不安障害の認知行動療法は、主にグループ療法の中で行われます。当院では、平成18年4月から社会不安障害のグループ認知行動療法を行っています。グループ療法では、同じような悩みを持った方同士が集まり、一緒に治療を行っていきます。

社会不安障害の病気の理解し、さまざまなスキルを身につけ、自分が思っているほど相手はそれほど自分のことを気にしていないことに気づくと、社会不安は下がっていきます。

グループ療法のメリット
・自分以外にも同じ症状で困っている方もいることに気づく。
・他者の症状を知ることによって、自分の症状の理解が深まる。
・自分の症状をさまざまな角度から自分を見ることができる。

もちろん社会不安障害の方は、グループに参加することが不安になる方もいます。しかし、同じように悩んでいるのは自分がけでないことがわかってくると、少しずつ不安も下がってきます。


>>>社会不安障害のグループ認知行動療法のご案内はコチラ.
>>>グループ治療のはじまりについてはコチラ

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パニック障害 体の症状ばかりが気になってしまう

パニック障害の方は、突然、心臓がドキドキしたり、息苦しくなったり、めまいなどの症状が現れます。これらの症状が何度も起きると、「また症状が起こるのではないか」や「もし症状が出たら、今度は倒れてしまう」と心配になります。さらに、常に「今日は大丈夫だろうか」と体のことが気になってしまいます。症状が同じ場所で何度も起きると、症状だけでなく、その場所も怖くなります。そして、その場所を避けるようになると、さらにその場所が怖くなってしまうという悪循環が作られてしまいます。

パニック障害のBさんの場合

Bさんはある日、いつもと同じように地下鉄に乗っていると急に呼吸が苦しくなり、心臓がドキドキして、めまいが起きました。やがて息苦しさや心臓がドキドキしてくるのがひどくなり「このまま死んでしまうのではないか」という強い恐怖感が湧き上がってきました。次の駅で地下鉄から急いで降りました。すると、時間が経つにつれて恐怖感は消えていきました。 B さんは病院を受診して血液検査や心電図、レントゲンなどの検査を受けましたが、医者からは「異常がない」と言われました。 B さんは一時的なものかもしれないと思うようにしました。

その後、 B さんは地下鉄に乗ると「この前みたいになったらどうしよう」と思うようになりました。不安を振り払おうとすればするほど、息苦しさや心臓がドキドキするなどの症状が出るようになり、さらに B さんは地下鉄の中だけでなく、バスや自動車などでも同様の症状が起こるようになりました。 B さんは「また発作が起きたらどうしよう」や「きっと私を助けてくれる人はいない」などと常に考えるようになり、自宅に 1 人でいることや地下鉄に乗ることが怖くなりました。やがて、仕事に出かけることができなくなり、会社を辞めることになりました。

パニック障害


パニック障害の治療法

当院のパニック障害の治療には、薬物療法と認知行動療法で行っています。
心臓がドキドキしたり、息苦しくなったり、めまいなどの症状は薬物療法によって比較的に症状を抑えることができます。しかし、「また症状が起きるのではないか」や「症状が起きたら自分はどうすることもできない」などの考え方はなかなか変わりません。また、電車やバス、人ごみなど苦手になった場所も怖いままです。認知行動療法では、薬だけに頼らずに、考え方や行動のパターンを変えることによって、症状が出ても自分で対処できるという自信をつけてもらうために行います。


認知行動療法

パニック障害の認知行動療法は、主にグループ療法の中で行われます。グループ療法では、同じような悩みを持った方同士が集まり、一緒に治療を行っていきます。グループ療法では、パニック障害の症状への対処方法を学んでいきます。初めは難しいと感じる方もいますが、繰り返し行っていきますので徐々に慣れていきます。
病気のしくみを理解すること、過呼吸への対処方法を身につけること、体のことばかり気になってしまう考え方の切り替えの練習、苦手な場面に少しずつ練習していくことなどを行っていきます。

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強迫性障害

強迫性障害とは、不快な考えが頭に浮かんでくるので、それを振り払う目的で何度も同じ行為を繰り返してしまう病気のことを言います。不快な考えとは「家の鍵を閉め忘れたかもしれない」や「手にバイ菌が付いたかもしれない」「右足から家を出ると良い日になる」などがあります。このような考えを強迫観念と言います。この強迫観念を振り払う目的で何度も同じ行為を繰り返すことを強迫行為と言います。強迫行為には、何度も家の鍵を確認したり、手のばい菌を殺菌するために何度も手洗いをしたり、右足から家を出なかったので一度戻ってやり直したりする行為などがあります。本人は、このような強迫観念や強迫行為をばかばかしいと思っていますが、それを止めることができないということで悩んでいます。

強迫性障害のCさんの場合

強迫性障害

C さんは、一度確認したことを何度も確認しないと気が済まないということに悩んでいます。ある日、 C さんは買い物に出かけるために外出の準備をしていました。すると、 C さんは「ガスの元栓を閉め忘れたかもしれない」と思い、ガスの元栓を閉めに行った。ガスの元栓が閉まっているのを確認すると安心しました。しかし、今度は「使用していない電気を消し忘れているかもしれない」と思い、すべての電化製品のスイッチを確認しました。確認し終えるとほっとしました。買い物に出かけるために家の鍵を閉めようとしたとき、「ベランダの鍵を閉め忘れているかもしれない」と思い、鍵を閉めてあるかどうかを確認に行った。やっと家から出ることができた。だが、 C さんは「ガスの元栓を確認したときに、無意識にガスの元栓を入れたかもしれない」という想像をした。この考えを否定しようとするが、だんだん不安が強くなり、急いで家に戻った。結局、 C さんは何度も確認するために家に戻ったので、買い物に行くのに時間がかかってしまった。それ以来 C さんは、ガスの元栓を閉めたり、電気が消えているかやベランダの鍵を閉め忘れていないかなどを何度も確認しないと出かけられなくなった。

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アルコール依存症

アルコール依存症とは、飲酒に関してのコントロールをなくし、様々な問題が表面化しているにも関わらず飲酒行動が止まらない状態を指します。アルコールを過剰に飲み続けることによって、身体的または精神的な問題だけでなく、家族や社会に対して問題が生じてしまいます。アルコール依存症は、意志が弱いとか、家庭環境が悪いからということで起こるものではありません。

仕事や人間関係の悩みなどのストレスを抱えることが現代社会ではとても多くあります。誰でもこのようなストレスは忘れないものです。アルコール依存症の方も、最初はストレスを一時的に忘れるためにビールやお酒などのアルコール(薬物)を飲んでいたのかもしれません。しかし、段々その生活を繰り返し行っていると、ストレスが溜まると、アルコールを飲むという悪い習慣が身についてしまいます。そして、「まだ大丈夫」や「お酒はいつでもやめられる」などという否認が起こります。家族は困っているにもかかわらず、アルコールを飲ませてしまうというイネーブリング(共依存)が起こり、さらにアルコール摂取の悪循環を強めてしまうことになります。アルコール依存症になると、アルコールを探すなどの精神依存や寝汗や手の震えなどの身体依存、アルコールを飲酒することで遅刻や欠勤、家庭の崩壊など問題まで発展します。

【初めて受診される方へ】
アルコール関連問題で診察を希望される方は、火曜日の午前中に予約をしていただければと思います。
酔っている状態では精神的治療は不可能ですので、必ず受診日の前日からアルコールを飲まないでください。
※『西原恵子×月乃光司のおサケについてのまじめな話』の医療機関に紹介されました。

 

アルコール依存症

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