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心療内科 精神科 医療法人和心会 あらたまこころのクリニック
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不安障害・アルコール依存症

社会不安障害

社会不安障害とは、他人から注目を浴びるかもしれない状況や恥ずかしい思いをするかもしれない状況に対して、強い不安を感じて恐れている社会的状況を回避し、日常生活や社会生活に支障が生じている疾患のことを言います。「人前で緊張や不安になるのは、子どもの時からなので性格だ」と思っている方も多くいます。日常生活や社会生活に支障が出ているようなら、社会不安障害の疑いがあります。

社会不安障害のAさんの場合

社会不安障害

Aさんは企業に勤めているサラリーマンです。ある日、Aさんは上司から「次回の会議で中間報告をしてほしい」と言われました。Aさんはまじめで仕事熱心であったが、人前で話をすることはとても苦手でした。その日からAさんは「聞いている人がわかりやすいように発表しないといけない」と思い、原稿を夜遅くまで作り始めました。

当日、Aさんは発表する前から「今まで頑張ってきた成果を出さないといけない」と思い緊張していました。Aさんは7名の社員(上司を含む)の前で中間報告をし始めました。発表途中にAさんは文章を読み間違えてしまい、「うまく発表することができない」と考え始めました。やがて、Aさんは心臓がドキドキしてきたり、手足が震えてきたり、頭が真っ白になってきました。そして、自分の手足が震えていないか気になり、発表に集中できなくなりました。「こんなに緊張しているのだから、みんなは変だと思っているに違いない」と考え始めるとさらに不安が増してきました。不安がいっこうに下がらないので、緊張していることを相手に気づかれないようにと思うようになりました。

少しで不安感を下げるために、手足が震えを気づかれないように体をあえて動かしてみたり、自分を落ち着かせるために髪を何度も触ったり、早くこの場を終わらせるために早口で文章を読みました。しかし、自分が行っている行動も不自然だと自分でも思い不安はさらに強くなり発表することに集中することができなくなりました。やっと発表を無事に終えるとAさんは失敗したことを何度も考え、もう絶対に発表をしたくないと強く思うようになりました。それから人前で発表をすることを避けたい気持ちが強くなっていった。



社会不安障害の認知行動療法

当クリニックでは、社会不安障害を薬物療法と認知行動療法を併用して治療を行います。特に薬物療法だけでは、社会不安障害が良くならない方に認知行動療法を行います。認知行動療法では、まず社会不安障害という病気の理解やその病気がどのように維持されてきたのか(病気の悪循環)、どのような方法によって症状を軽減させることができるのかなどについて心理教育を行います。自分の症状や悪循環について知っていただくことが治療の第一歩になります。
心理教育によって病気の理解が深まったところで、個々の症状に合わせて考え方のクセや行動パターンを変容させていくことをします。認知行動療法では、認知再構成法や段階的曝露(エクスポージャー)という専門的な技法を用いること多い。

社会不安障害のグループ認知行動療法

当クリニックでは、平成18年4月から社会不安障害のグループ認知行動療法を開始しました。開始当初は「認知再構成」(考え方を柔軟にしていく方法)や「自律訓練法」(リラクゼーション)の2本柱で治療を行ってきました。しかし、この2本柱では効果が現れにくい方もいましたので、患者様の感想や最新の社会不安障害の治療についての研究を参考にしてプログラムを変更しました。現在もより良い治療を行えるように日々努力をしています。

治療をグループで行うメリットとしては、自分以外にも同じ症状で困っている方もいることや他者の症状を見ることによって自分の症状の理解が深まることがあります。自分の症状を理解することが治療の第一歩になりますので、様々な角度から自分を見ることができるようになります。しかし、デメリットもあります。人と一緒に活動するということが苦手というのが症状ですので、グループに参加すること自体が大きな不安になります。グループに参加される方は同じ不安を抱えているので、すぐに自分だけではないと思えるようになります。

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>>>グループ治療のはじまりについてはコチラ

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パニック障害

パニック障害とは、パニック発作と予期不安、広場恐怖の 3 つの症状があります。パニック発作とは、突然に動悸や息切れ、しだいに胸の苦しみ、窒息感や手足のしびれなどが出現し、「死んでしまうのではないか」と強い不安に駆られる状態のことを言います。ここまでであればパニック障害とは限らず、うつ病、社会不安障害などパニック障害以外の病気でも見られます。しかし、パニック障害では普段のときでも「また発作が起きるのではないか」という予期不安が伴います。その結果、発作を起こすかもしれない状況や、発作が起きると困る状況・場所を怖れ、避けるようになります。例えば、人ごみ、電車、美容院、高速道路、渋滞、飛行機などがあります。うつ病やアルコール依存症が合併することもあり、また他の病気が背後に隠れていることもあります。
>>>詳しくはコチラ

パニック障害のBさんの場合

Bさんはある日、いつもと同じように地下鉄に乗っていると急に呼吸が苦しくなり、心臓がドキドキして、めまいが起きました。やがて息苦しさや心臓がドキドキしてくるのがひどくなり「このまま死んでしまうのではないか」という強い恐怖感が湧き上がってきました。次の駅で地下鉄から急いで降りました。すると、時間が経つにつれて恐怖感は消えていきました。 B さんは病院を受診して血液検査や心電図、レントゲンなどの検査を受けましたが、医者からは「異常がない」と言われました。 B さんは一時的なものかもしれないと思うようにしました。

その後、 B さんは地下鉄に乗ると「この前みたいになったらどうしよう」と思うようになりました。不安を振り払おうとすればするほど、息苦しさや心臓がドキドキするなどの症状が出るようになり、さらに B さんは地下鉄の中だけでなく、バスや自動車などでも同様の症状が起こるようになりました。 B さんは「また発作が起きたらどうしよう」や「きっと私を助けてくれる人はいない」などと常に考えるようになり、自宅に 1 人でいることや地下鉄に乗ることが怖くなりました。やがて、仕事に出かけることができなくなり、会社を辞めることになりました。

パニック障害


パニック障害の認知行動療法

パニック障害の認知行動療法では、心理教育、呼吸コントロール、認知再構成法、エクスポージャーというスキルを身につけていくことによって回復していきます。
心理教育では、パニック障害という病気や症状がどのように維持されているのか(悪循環)、どのような方法を用いると症状が軽減していくのかなどについて理解を深めていきます。次に呼吸法を身につけることをします。呼吸法を身につけることによって、いつでも過呼吸を抑えることができるという自信につながり、パニック発作の恐怖感が和らぎます。しかし、パニック発作は治まっても予期不安(また発作が起きるのではないか)が残ることもあります。この予期不安に対しては、認知再構成法という方法を用いて考え方の見直しをしていきます。広場恐怖がある方にはエクスポージャーを行っていきます。段階的に避けていた場面に行けるようになると、生活が楽に送ることが可能になります。



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強迫性障害

強迫性障害とは、不快な考えが頭に浮かんでくるので、それを振り払う目的で何度も同じ行為を繰り返してしまう病気のことを言います。不快な考えとは「家の鍵を閉め忘れたかもしれない」や「手にバイ菌が付いたかもしれない」「右足から家を出ると良い日になる」などがあります。このような考えを強迫観念と言います。この強迫観念を振り払う目的で何度も同じ行為を繰り返すことを強迫行為と言います。強迫行為には、何度も家の鍵を確認したり、手のばい菌を殺菌するために何度も手洗いをしたり、右足から家を出なかったので一度戻ってやり直したりする行為などがあります。本人は、このような強迫観念や強迫行為をばかばかしいと思っていますが、それを止めることができないということで悩んでいます。

強迫性障害のCさんの場合

強迫性障害

C さんは、一度確認したことを何度も確認しないと気が済まないということに悩んでいます。ある日、 C さんは買い物に出かけるために外出の準備をしていました。すると、 C さんは「ガスの元栓を閉め忘れたかもしれない」と思い、ガスの元栓を閉めに行った。ガスの元栓が閉まっているのを確認すると安心しました。しかし、今度は「使用していない電気を消し忘れているかもしれない」と思い、すべての電化製品のスイッチを確認しました。確認し終えるとほっとしました。買い物に出かけるために家の鍵を閉めようとしたとき、「ベランダの鍵を閉め忘れているかもしれない」と思い、鍵を閉めてあるかどうかを確認に行った。やっと家から出ることができた。だが、 C さんは「ガスの元栓を確認したときに、無意識にガスの元栓を入れたかもしれない」という想像をした。この考えを否定しようとするが、だんだん不安が強くなり、急いで家に戻った。結局、 C さんは何度も確認するために家に戻ったので、買い物に行くのに時間がかかってしまった。それ以来 C さんは、ガスの元栓を閉めたり、電気が消えているかやベランダの鍵を閉め忘れていないかなどを何度も確認しないと出かけられなくなった。

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アルコール依存症

アルコール依存症とは、飲酒に関してのコントロールをなくし、様々な問題が表面化しているにも関わらず飲酒行動が止まらない状態を指します。アルコールを過剰に飲み続けることによって、身体的または精神的な問題だけでなく、家族や社会に対して問題が生じてしまいます。アルコール依存症は、意志が弱いとか、家庭環境が悪いからということで起こるものではありません。

仕事や人間関係の悩みなどのストレスを抱えることが現代社会ではとても多くあります。誰でもこのようなストレスは忘れないものです。アルコール依存症の方も、最初はストレスを一時的に忘れるためにビールやお酒などのアルコール(薬物)を飲んでいたのかもしれません。しかし、段々その生活を繰り返し行っていると、ストレスが溜まると、アルコールを飲むという悪い習慣が身についてしまいます。そして、「まだ大丈夫」や「お酒はいつでもやめられる」などという否認が起こります。家族は困っているにもかかわらず、アルコールを飲ませてしまうというイネーブリング(共依存)が起こり、さらにアルコール摂取の悪循環を強めてしまうことになります。アルコール依存症になると、アルコールを探すなどの精神依存や寝汗や手の震えなどの身体依存、アルコールを飲酒することで遅刻や欠勤、家庭の崩壊など問題まで発展します。

【初めて受診される方へ】
アルコール関連問題で診察を希望される方は、火曜日の午前中に予約をしていただければと思います。
酔っている状態では精神的治療は不可能ですので、必ず受診日の前日からアルコールを飲まないでください。

 

アルコール依存症

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